今回は、おもちゃのサブスク利用についてのお話。
おもちゃのサブスクは発達に合わせておもちゃを変えていけるということからモンテッソーリ教育に適していると数多のブログで紹介されていますが、私はおすすめしないです。
発達に合わせたおもちゃは使えるので、知育効果がないという理由ではありません。
ただ、モンテッソーリ教育として導入を考えているのならば、お勧めしないというお話で、今回記事をまとめてみました。
モンテッソーリ教育におもちゃのサブスクをおすすめしない理由
モンテッソーリ教育では、選択肢をあまり多くし過ぎないことを基本としています。
あまりに選択肢が多過ぎると、幼い子どもたちにとっては混乱する原因となり、興味が向かなくなってしまう恐れがあることから、あらゆる場面で、なるべく少ない選択肢から選ばせる環境作りを心がけられています。
おもちゃに関しても“なるべく増やさない”それがモンテッソーリ流の考えだという風潮があるようです。
おもちゃのサブスクの特徴として、おもちゃをどんどん交換していけるので手元におもちゃが増えないですよね。
選択肢を狭められる…モンテッソーリ向けだと言われる所以です。
リクエストをすれば新しいおもちゃに交換することもできるので敏感期に対応できるような…一見すると、適していると思われるかもしれません。
ただ、モンテッソーリ教育とは適時教育になります。
そして、教具を使うべきタイミングというのは、子どもそれぞれによって時期が異なり、予測が出来ません。
そこで、おもちゃのサブスクの特徴がモンテッソーリ教育に適さない理由を次に挙げます。
交換のタイミングが即時対応ではない
サブスクでおもちゃの交換をするタイミングは1ヶ月〜2ヶ月の区切りで、というパターンが多いです。
敏感期が来ても即時に対応出来ないという部分を考えると、モンテッソーリ向きではないと思います。
教具が手元に残らないこと
物が多くなり過ぎると良くないというイメージがあり、サブスクを取り入れられる方もいるかもしれません。
ですが、実際のモンテッソーリ園では、教具全てを棚に置いた状態で過ごしてるわけです。
なので、教具が増えることに関して言えば、問題ありません。
むしろ、敏感期が来たタイミングですぐに活動に誘える環境の方が良いです。
手元に届くのは本物の教具ではないこと
多くの場合、教具に似た形のおもちゃです。
本物の教具にあたるものはとても高額なので、そもそも貸出おもちゃとして用意されていない場合がほとんど。
「日常生活の練習」分野であれば、それほど形式にこだわる必要はないので、要素を含んだおもちゃでスキルを吸収することは可能ですね。
ただし、それ以降の「感覚教育」などを取り入れようと考えている場合、とても繊細な部分なので本物の教具を使うことが望ましくなっていきます。
もちろん、原理を分かっていれば代用品を用意することも可能です。
刺激が強いおもちゃが多い
音や光など刺激の強いおもちゃで興味を惹かれてしまい、アナログなモンテッソーリ教具に関心を持たなくなる可能性があります。
本気でモンテッソーリ教育をやりたいなら購入がおすすめ
教具を使う期間は、子どもそれぞれで異なりますし、短期間ですぐに身につく内容ではないものが多いです。
本人の意思尊重をしますから強制はしませんし、やりたいと思わなければやらない期間もあるわけですよね。
そうなると、長期戦になります。
提示を見た際にはやりたいと思わず、後々、あれやりたくなったというパターンの『後からやりたくなる派』の子どもも中にはいます。
やりたいと思った時に、手元に教具がなかった・・・そうやって敏感期を逃すのはもったいないです!
教具の値段は高いですが、人間の基礎土台を固める重要な時期の教育です。
後々の人生に及ぼす影響が大きい部分。
人生における投資です。
色んな習い事をする月謝を考えると、そう高くないのでは?と思います。
レンタルという手もありますが、もし、子どもを二人目、三人目とお考えであれば、購入する方がやっぱりお得ですよね。
それにモンテッソーリ教具は一定数需要があるため、使い終わったら、フリマアプリで売るという卒業の仕方もあります。
綺麗に使っていれば、高い値で手放すことも可能ですよ。
ということで、本気でモンテッソーリを取り入れようとしている方には、レンタルやサブスクではなく、教具の購入をお勧めします。
手作り出来るものは手作りし、出来ないものは購入!
さいごに
モンテッソーリ教育を手軽におうちで取り入れようとサブスク利用を考えられてる方、どうでしたか?
我が家もサブスクを利用していましたが、モンテッソーリ教育をしっかり学んでからは考えが変わってしまい、、、やめました(笑)
その分のお金を教具購入や作成の資金に回すことに致しました!
発達に合わせたおもちゃをとりあえず子どもに与えたいという場合はサブスクおすすめです!
おうちモンテッソーリをする場合は、「日常生活の練習」要素を含んだおもちゃをサブスクで取り入れるのは全然アリだと思います。
その先のステップに行く場合は、やはり、購入ですね。
サブスクで来るおもちゃは、どうしても光や電子音など刺激が強いものが含まれてることが多いので、教具と並行して使う場合、教具への興味が薄れる可能性があるため、気をつけましょう。
モンテッソーリ教育を行うのであれば、できるだけ木のおもちゃなどアナログ路線のおもちゃで遊ばせるのが好ましいです。