モンテッソーリ教育で考える絵本コーナーの作り方とは?

モンテッソーリ教育において、絵本コーナーは子どもたちの想像力を育み、言語能力を高めるための重要な要素です。

このコーナーの作り方には、モンテッソーリ教育の基本的な原則が反映されており、子どもが自主的に絵本を手に取ることができるような環境を整えることが求められます。

以下では、モンテッソーリ教育の視点から、適切な絵本コーナーの作り方について解説します。

目次

子どもの視点に立ったレイアウト

モンテッソーリ教育の基本原則の一つに、「子どもの自主性を尊重する」という考え方があります。

絵本コーナーを作る際も、この原則に従って、子どもが自分で絵本を選び、手に取ることができるようにすることが大切です。

具体的には、

  • 絵本は子どもの目線の高さに並べる
  • 手が届く位置に配置する
  • 絵本が多過ぎないこと

これにより、子どもは大人の助けを借りることなく、自分のペースで絵本を選び、読むことができます。

また、絵本を棚にぎっしり詰めるのではなく、数冊の絵本を見やすい形でディスプレイすることが重要です。

表紙が見えるようにすると、文字が読めない子でも何の本かが分かりやすく、本選びのヒントになります。

モンテッソーリの教具と同様、絵本も「秩序」が大切で、視覚的に整理された環境が子どもの集中力を高めます。

シンプルなデザインと自然素材

モンテッソーリ教育では、教具や家具に自然素材を使用することが推奨されています。

絵本コーナーに使う棚や家具も、木製のシンプルなデザインのものが望ましいです。

木の質感や温かみのある色調は、子どもに安心感を与え、落ち着いた学びの環境を作り出します。

また、シンプルなデザインの家具は、絵本そのものに注意が向きやすくなるため、子どもが絵本に興味を持ちやすくなります。

棚の高さや幅も、子どもが自分で簡単に片付けたり、整理したりできるように調整することが大切です。

モンテッソーリ教育では、子どもに「秩序感」を教えることが重視されており、絵本コーナーもその一環として、子ども自身が環境を整えることができるように設計されるべきです。

モンテッソーリ教育においては、おうち図書館を作るような方向での環境は目指さないため、それほどたくさん本が収納できる必要はありません。

マガジンラックは本数はそれほど収納しませんが、表紙を見せることに適しています。

乳幼児期後半になると、それほど表紙が見えなくてもかまいませんが、前半は視覚的に興味を持ってもらいたい時期です。

まな

表紙が見えるレイアウトの方が絵本に自然と興味を持ってもらえますよ。

読書環境の整備

絵本コーナーを作る際には、子どもが快適に本を読める空間を整えることも重要です。

柔らかいマットやクッションを配置し、静かで落ち着いた環境を提供することで、子どもが集中して読書に没頭できるようになります。

特に、モンテッソーリ教育では「集中の瞬間」を大切にするため、読書に集中できるような環境づくりが求められます。

絵本コーナーに専用の椅子を用意してもいいですが、家庭での場合、場所も限られているため、無理にこのような仰々しい場所作りをする必要はありません。

活動をするための机と椅子が既にあれば、それで十分です。

また、自然光が入る場所や、適度な照明のある場所に絵本コーナーを設置することで、視覚的にも快適な読書環境を提供できます。

さらに、コーナーにはお気に入りのぬいぐるみや植物を置くことで、温かみのある空間を作り出すことができます。

カゴの中に絵本を入れて生活居住空間にあるソファのそばに置いておく…というような簡易でありつつも絵本を身近にする方法もあります。

まな

絵本コーナーを作ることが重要なのではなく、秩序感があり、リラックスして読書できる場所であることが大切です。

適切な絵本の冊数は?

最初は少ない冊数から始めます。1度に出す絵本の量は少なくし、子どもが混乱しないようにします。

大体4、5冊くらいで始めると良いです。慣れたら徐々に冊数を増やしてみてください。

個人によって本への関心度や経験値が違うと思うのでその子その子にあった冊数で調整しましょう。

選択肢が多過ぎると、子どもは気が散ってしまいます。結果、選べなかったり、興味をなくしたり・・・なんてことも。

なので、モンテッソーリではどの分野の教育でもそうですが、あまり選択肢の数を増やさない形で、少数でというのが基本となっています。

まな

もしも、選択肢が多いせいで本から気持ちが遠ざかってしまったかなという感じがあれば、数を少なくしてもう一度やり直してみてください。

絵本の選び方

モンテッソーリ教育において、子どもに与える絵本は「現実に基づいたもの」が推奨されます。

これは、幼い子どもが現実と空想の区別をまだ完全に理解していないため、最初は現実に基づいた絵本を通じて、世界について学ぶことが重要だからです。

たとえば、動物の生活や自然界の変化、人間の成長や日常生活に関連するテーマの絵本が適しています。

また、モンテッソーリ教育では、発達段階に合った絵本を提供することで、子どもの興味を引き出し、学びの意欲を高めることができます。

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おわりに

モンテッソーリ教育の絵本コーナーは、子どもの自主性を尊重し、秩序ある環境で集中力を高めるために設計されるべきです。

絵本の選び方や棚の配置、環境の整備に配慮することで、子どもたちは楽しく学びながら、言語能力や想像力を発達させることができます。

モンテッソーリ教育の理念に基づいた絵本コーナーは、単なる読書の場所ではなく、子どもの成長を促す重要な教育の場となるのです。

まな
幼児教室指導員 / おもちゃコンサルタント
モンテッソーリ理論の理解を深め、おうちモンテッソーリに応用する方法を研究中。医学論文や育児書を読み漁るのが好きな1児ママ。田舎で3歳児を子育て中。国際モンテッソーリ資格有。

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