夜泣きにお困りの方は、赤ちゃんや子どもの体内でどんなことが起きているのかを理解することが、適切な対策を考える第一歩です。
モンテッソーリ教育においての寝かしつけ(ネントレ)は、寝る前の活動の流れが重視されています。
なぜ、ルーティンを整えることで、寝かしつけが上手くいくようになるのか?
流れがいつも一緒であることで、秩序が出来上がり安心感が生まれるのも一つの理由です。
また、だいたい毎日同じ時間に同じことをするリズムが出来るようになる、つまり、生活リズムが整うと睡眠リズムも自然と定時になるという点においても、睡眠リズムの仕組みを知ってみると納得のいくものです。
本記事では、子どもの夜泣きの原因について解説していきます。
概日リズムと超日リズム
赤ちゃんが夜泣きをする大きな理由の一つは、概日リズムと超日リズムの未発達によるものです。
概日リズムとは、24時間周期で繰り返される生物学的なリズムであり、昼夜の区別がつくために重要な役割を果たします。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんには、このリズムがまだ完全に形成されていないため、昼夜の区別がつかず、夜に目を覚ましてしまうことが多くあります。
一方、超日リズムは24時間よりも短い周期で発生するリズムであり、深い眠りと浅い眠りを繰り返すものです。
超日リズムがいくつか集まったものが、概日リズムを形成してると言われています。
このリズムの影響で、リズムの変わり目で、赤ちゃんは目を覚ますことがあり、それが夜泣きにつながることがあります。
また、人間の概日リズムは実際には24時間よりも長いため、日光などの光を浴びることにより、体内時計のリセットを行なっています。
もしも、このリセットがうまく行われないと、体内時計が狂い、体調を崩してしまうこともあるので、そのせいで不機嫌な場合も…。
胎内からの生活リズム
胎内にいる間、赤ちゃんは母親の活動リズムに影響を受けた生活リズムを持っています。
母親が活動している昼間は、揺れによって赤ちゃんはリラックスし、逆に母親が静止する夜間には赤ちゃんが活発になることが多いです。
このような胎内でのリズムが、生後の睡眠パターンに影響を与え、夜泣きの一因になることがあります。
メラトニンと光の関係
赤ちゃんの体内時計には、メラトニンという睡眠を促進するホルモンが重要な役割を果たしています。
しかし、夜に強い光を浴びるとメラトニンの分泌が抑制され、眠気が妨げられることがあります。
特に、夜間のスマホやテレビの光は、このメラトニンの分泌を低下させるため、寝る前の光の調整が必要です。
寝室を暗くし、夜間に光を浴びる時間を減らすことで、赤ちゃんがより安定したリズムを持つことができます。
子どもの夜泣きや睡眠に関する知識を深めるための本として、ぜひ一読しておきたい本です。
これらの書籍は、体内時計やリズム、睡眠の知恵について詳しく解説しており、夜泣きに悩む親にとって非常に役立つ情報が満載です。
おわりに
夜泣きは、多くの親が直面する育児の課題ですが、その原因を理解し、適切な対策を講じることで、赤ちゃんが快適な睡眠を得られるようサポートすることが可能です。
概日リズムや超日リズム、生活リズムの整え方を学び、家族全体で健康的な睡眠習慣を築いていきましょう。