こんにちは〜!抱っこ泣きを克服した、まなです♪
抱っこをすると泣いてしまう赤ちゃんに困っていませんか?
ちなみに私は、パパ抱っこ大好きママ抱っこ嫌いな赤ちゃん経験者です。
もちろんネットでたくさんの記事を読んだり、助産師さんから直接アドバイスをしてもらって、抱き方も見直しました。
それでも、抱っこをするとむしろギャン泣きされるという状況は、どんなに練習してもあまり改善されなかったんです。
当時は本当に落ち込みましたし、メンタルが追い詰められました。
のちのち、幼児教育を学ぶうちに知ったことですが、赤ちゃんが泣くのは抱き方だけが原因じゃない場合もあるのです。
『感覚過敏』が大きく関わっているということ。
あの時、この事実を知っていたらもっと心が軽くなったし、納得出来たと思うんです。
ゆえに、同じように追い詰められてる方がいましたら、ぜひ、この記事を読んでみてください。
まずは一般的な理由を一通りお伝えします。
赤ちゃんが泣く一般的な理由
- 空腹あるいは満腹
- 体調が悪い(鼻詰まり、鼻水、腹痛、怪我など)
- 居心地が悪い
- 母の焦りやイライラが伝わっている
- オムツが汚れている
- 眠いのに眠れない(寝ぐずり)
- 抱き方が不安定
- 母のおっぱいが恋しくて
以上のような内容が泣く理由として一般的です。
当然と言えば当然の並びですね。
皆さんも、このような理由を、何度も他の本や検索ページで読まれて飽き飽きしているのではないでしょうか。
横抱っこ縦抱っこなど抱き方が変われば落ち着く赤ちゃんも中にはいますが、やっぱり泣き止まないという子もいます。
そんな子の保護者の皆様にはぜひ次の理由も一緒に知っていてもらいたいです。
発達の流れを意識した 赤ちゃんが泣く理由
ここで赤ちゃんが泣く原因の候補として、発達の流れを意識した原因を追加で3つほどご紹介したいと思います。
生後数ヶ月は神経過敏な時期
発達的なお話になりますが、生後数ヶ月は赤ちゃんがとーーーっても神経過敏な時期です。
赤ちゃんの性格にもよりますが、本当にナーバス!
ちょっとしたことが「気に入らねぇ」ってなってる場合もあるのですが、細か過ぎて、大人には理解できない部分も多いです。
赤ちゃんというのは感覚がとても繊細で、乳幼児期通して感覚は全て敏感ではありますが、その中でも突出して敏感な時期と思います。
乳幼児期の子どもたちは、わずかな違いを汲み取るのにびっくりするほど長けています。
だからこそ、赤ちゃんに対しては、あらゆる刺激の強さを弱く加減するように言われていますよね。
音にしても、光にしても、味にしても…
五感の感受性がとても高い時期なので、刺激が強過ぎると赤ちゃんにとっては大人よりも敏感に大きな刺激として取り入れられてしまいます。
無理して、抱っこで泣き止ませようとするよりも、抱っこが拒否られてるなら、もう少し神経過敏な時期が治まってから抱っこ嫌いは克服したら良いものだと思います。
この時期に無理やりチャレンジするのは親子の心身がともに疲れちゃいますから。
新生児期を過ぎて、低月齢な時期、生後2、3ヶ月を過ぎると落ち着いて、抱っこで泣き止むようになる子も出て来ます。
ウチの子もそうでした。
どんなに雑な抱っこをしても泣き止む時期が来るみたいです。
要するに、低月齢ほどいろんなことに過敏になってるので、その期間は本能的な好みに従って、感覚の快・不快を選んでいるのです。
秩序の乱れによるもの(モンテッソーリ教育より)
生まれて2、3ヶ月くらいの赤ちゃんは、特に、安心感を得るために『秩序作り』というものを大切にしています。
1日のルーティンが変わらないことで安心感を得ているのです。
大人で分かりやすく例えるならば、『新人社員が新しい会社の中で生活をし始めて適応しようとしている時の雰囲気』ですね。
新しい環境では大人も子どもも必ず不安を抱えていると思います。
しかしながら、毎日、同じ作業を繰り返したり、物の位置を覚えたり、同じ人がそばで補助してくれることで、安心感を覚えていきませんか?
同じルーティンがあることで、次に起こることの予測がつくようになり、気持ちに余裕ができるようになります。
もしも、いつもとは違う作業をすることになったり、物の位置が変わってたり、いつも頼りにしていた人がそばにいない…いつもとは違う、そんな環境だと不安になりませんか?
赤ちゃんも同じです。
いつもと同じ、ということに安心感を抱きます。
『いつもとは違う』という理由で不安になり、泣いてる場合もあるのです。
いつも右手で抱っこしていたのに、その日は左手で…そんな些細な違いに敏感な子もいます。
右手で抱かれるのと、左手で抱かれるのでは見える景色が変わりますよね。
大人にとっては小さな変化ですが、抱かれている赤ちゃんにとっては、全く別世界に来てしまったような錯覚をしてしまうほど見える世界が異なり、とても大きな変化なのです。
大人からすると飽き飽きするほど同じルーティンだと変化させたほうがいい?と思いがちですが、生まれてすぐの赤ちゃんはなるべく『同じルーティン』が大切です。
ここに来たら○○をする、場所の決まり。
この時間になったら○○をする、時間の決まり。
この次には○○をする、順序の決まり。
この人は○○をする担当…など。
さまざまな秩序があり、赤ちゃんの中ではそれをルーティンとして理解して行っています。
『いつもと同じ』が安心感を得られる環境だということを頭の片隅に入れておくと、赤ちゃんが泣く理由を違う視点から分析できるかもしれません。
感覚の過敏性によるもの(感覚統合の考え方より)
触覚過敏ってものを知ってますか?
子どもの中には、触覚に敏感で一般的な子よりも感触にナーバスな子もいるのです。
それこそ我が家の娘は生まれた時から触覚過敏な反応があり、母子同室解除されたくらいでした。
ミルクのげっぷ出しで背中をトントン叩くだけで、ビクビクとモロー反射のような痙攣にも似た大きな反応をしていたのです。
その時は原因不明でずっとモヤモヤしていたのですが、「あれ?なんか他の子と違うかも。育てにくい」と思う部分がチラホラあり。
『感覚統合』ってものがあるんですが、日常生活のところどころで見られる行動を箇条書きにすると、自分の娘は感覚過敏持ちだと気づきました。
育てづらさの原因はそれでした。
お母さんお父さんだから好きと言うより、人間には、自分の体感覚で生まれながらの好みってものがあります。
みんながみんな、デフォルトの綺麗な抱っこができたからって、泣き止まないです。
ずっと抱っこを嫌がる子だって居ますが、これは子どもの個性。
抱っこというもの自体好きじゃない子もいます。
嫌いな食べ物と同じで、ただなんとなく、という理由で、感覚的に不快に感じてしまう感性を持っているだけです。
もちろん助産師さんは抱っこしている赤ちゃんの数が違うから、その子に合わせた抱き方というものを体感的に身につけていると思います。
赤ちゃんそれぞれに抱き方の好みがありますが、その細かな嗜好に合わせるためには角度や揺れ、視界の見せ方など、思いつくレパートリーをたくさん持ってる方が有利です。
その微調整が出来るのであれば、産後、頑張って体得すればいいと思いますが、そこまで頑張る必要はないと思います。
産後、初めての育児中にそこまでするのって、疲れませんか?
自分のせいだと責めるお母さんもいるかもしれません。
私も自分の抱っこの仕方が悪いと悩んだりしました。ノイローゼになりました。
『抱っこで泣き止ませる』が義務化されてる世の中がおかしいと思います。
とっても負担で、抱っこで泣き止ませられなきゃ、まるで母親失格と無言の圧力をかけられているようで。
でも、人間の感覚を強制するのって難しくないですか?
同じ枠で考えようとするのっておかしくないですか?
人間はロボットではないので、同じように接しても同じリアクションは返ってこないのです。
同じようにデフォルト抱っこをしたとしても、人が違えば、全く違う抱っこなのです。
もちろん、触れ合いが大事なので赤ちゃんとのコミュニケーションの一部になるから推奨はされます。
でも、抱っこで泣かれてしまうのであれば、長時間の格闘はやめましょう。
お互いの精神状態によろしくないです。
ふれあいも抱っこ以外での方法、手遊びやベビーマッサージなどたくさんの方法がありますよね。
泣き止ませるのは、おもちゃを使ってあやしてもいいですし、車でドライブ、絵本を読んでもいいんです。
抱っこ以外の方法を考える方がきっと子育てが楽になりますよ。
抱っこにこだわらないでください。
知っておきたい子どもの感覚統合のお話
子育てをする皆さんにおすすめしたいのが感覚統合を学ぶということ。
発達障害の子どもが対象と思われがちですが、実は、子育てする大人が知っていると役立つ情報がたくさん。
- 歯磨きを嫌がる原因とは?
- 偏食の原因とは?
- こけやすい、頭をぶつけやすい原因とは?
- ボールを取るのが苦手な原因とは?
様々なことが感覚と深く関わっています。
そして、もしかしたらそれはアプローチ方法を変えると解決につながるかもしれない。
感覚が過敏、鈍感な子がいます。
それによって個性に合わせた環境を整えてあげると、子どもたちは育てやすい子に変わります。
赤ちゃんの抱っこについても、こういった感覚が関わっているかもしれない・・・という事実を知るだけで、追い詰められているパパママの心は軽くなると思います。
子どものことを学んでみませんか?
見える世界がきっと変わりますよ。
下の本、分かりやすくておすすめです。
こちらの投稿でも、おすすめの本として紹介させてもらっています。