
モンテッソーリ教育と言えば教具!教具について知りたいけど、勉強する方法ないかな?



モンテッソーリ教具の取扱説明書のような本がありますよ!モンテッソーリ教師の教科書的なレベルの本でもあります。


モンテッソーリ教育のことは一通り勉強したという人は、モンテッソーリ園でおこなわれる本格的な教育内容が気になりますよね。



教具一覧と教具の提示方法や適応年齢、扱い方や進め方など、やっぱり気になると思います。
今回紹介する本では、モンテッソーリ教具を使ったモンテッソーリ教育の方法が日常生活の練習、感覚教育、算数教育、言語教育と言ったように各分野ごとに1冊ずつでまとめられています。
写真付きで編集された本です。
- お仕事の提示方法(個人、グループ、集団)
- 年齢
- 教具・道具
- 準備
- 提示の手順
- 興味の中心
- 誤りの訂正
- 直接目的
- 間接目的 など



このような内容が収録されている本です。
表紙を見てもらうと分かりますが、基本的に写真で分かりやすくまとめられているのですが、昭和感満載です(笑)
モンテッソーリメソッドシリーズ(0〜3才までの育ちと手助け)


3歳までのモンテッソーリ教育で必要な知識や活動についてまとめられています。
モンテッソーリメソッドシリーズ(理論概説)


モンテッソーリの理論を凝縮した一冊です。
マリア・モンテッソーリの言葉を引用してあり、とても本格的です。
ただ、とても内容が難しいので読み進めるのにすごく時間がかかります。


モンテッソーリメソッドシリーズ(日常生活の練習)


おうちモンテッソーリでも、日常生活の練習という部分が一番活かしやすく、おうちモンテッソーリをしたい人は持っておくと良い1冊です。
モンテッソーリ式に日常生活の動作を教えるにはどうしたらいいのか?
子どもの家の施設設備、例えば鏡のサイズであったり机や教具、棚、トイレ、屋外遊具に至るまでモンテッソーリ園(子どもの家)で用意すべき環境の整備の仕方が詳細に書かれています。
教育方法についても、集団提示、グループ提示、個人提示や提示の順序なども細かく分かるような内容です。
教師の役割や観察するときのポイントなど、モンテッソーリ教師が実践している内容を知ることができます。
日常生活の練習分野では、基本的運動、社会的ふるまい、環境への配慮、自己への配慮の4つの内容を具体例を用いて解説されています。(水のあけ移し、折る活動、切る活動、あいさつなど)



提示の仕方や対象年齢、誤りの訂正や目的など、観察するポイントが分かりやすいです。


モンテッソーリメソッドシリーズ(感覚教育)


感覚教育の理論から始まり、本格的な理論を学べます。
基本的な感覚教具の提示方法から実践のポイントまで詳しい解説があり、非常に濃い内容です。
- 円柱さし
- ピンクタワー
- 茶色の階段
- 長さの棒
- 色つき円柱
- 色板
- 幾何タンス
- 幾何学立体
- 構成三角形
- 二項式
- 三項式
- 触覚板
- 布合わせ
- 温覚筒
- 重量板
- 実体認識袋
- 雑音筒
- 音感ベル
- 味覚びん
- 嗅覚筒
モンテッソーリ教具で有名なピンクタワーはもちろんのこと、茶色の階段や円柱さし、色板、音感ベルなど、ひと通りの教具の扱い方が分かる1冊です。


モンテッソーリメソッドシリーズ(算数教育)


算数教育の理論から始まり、本格的な理論を学べます。
基本的な教具の提示方法から実践のポイントまで詳しい解説があり、非常に濃い内容です。
- 計算棒
- 砂数字板
- 錘形棒と錘形棒箱
- 0遊び
- 数字カードと玉(奇数と偶数)
- 金ビーズ
- 数字カード
- 量と数字カード
- 交換ゲーム
- 足し算・かけ算・引き算・割り算
- 点遊び
- 切手遊び
- 色棒ビーズ並べ
- へびあそび
- セガン板
- 数字の配列
- 正方形ビーズ
- 立方体色ビーズ
- 足し算板
- 掛け算板
- 引き算板
- 割り算板
- 幾何カード
- 二項式
- 三項式
- 大きい数の掛け算
- 数の累乗
- 分数
- 面積
- 体積
- 平方根と立方根
- メートル測量 など
算数棒、金ビーズや切手遊び、銀行ごっこなど、数教育の方法がぎっしり詰まった1冊です。


モンテッソーリメソッドシリーズ(言語教育)


言語教育の理論から始まり、本格的な理論を学べます。基本的な教具の提示方法から実践のポイントまで詳しい解説があり、非常に濃い内容です。
- 絵カード合わせ
- 絵本の読み聞かせ
- ストーリーテリング
- 言葉遊び
- 写真ホルダー
- 写生話
- 音遊び
- 文字の識別遊び
- 鉛筆の持ち方
- メタルインセッツ
- 運筆の基礎練習
- 砂文字板・壁掛け砂文字板
- 五十音絵カード
- 五十音の箱
- 文字合わせ
- 単語並べ
- みぞ彫り文字板
- 小さな黒板
- なぞり文字カード
- 市松模様の紙
- 濁音
- 半濁音
- 促音
- 長音
- 拗音
- 拗長音
- かたかな
- 郵便ごっこ
- 物と名前カード
- 小さい本
- 赤いカード遊び
- 品詞
- 文章の構成 など
話し言葉、書き言葉、読み言葉の教え方(絵合わせカードや移動50音、砂文字など)言語教育の手法が1冊に凝縮されています。



この本のシリーズは、教具の扱い方や提示の仕方、学ぶ順番など、子どもの家で行われる本格的なモンテッソーリメソッドが濃厚にまとめられています。
まさにモンテッソーリ理論と教具のアルバムと言える本です。
日常生活の練習、感覚教育、算数教育、言語教育
残念ながら文化教育はありませんが、モンテッソーリ教育にハマっているという人にとって、本物に濃厚な情報&とても興味深い内容になっていると思います。


これを見つけた当初、こういうの求めてました!と私自身もかなり興奮したものです。
まとめ買いするとかなりの額ですが、内容が濃いので損した気持ちにはなりません。
むしろ、教師養成講座などを受けないともらえなさそうなテキスト、最低60万以上は払わないといけないところ、数万で済むなんて安過ぎる…という感想です。
もちろんモンテッソーリ教師はこれ以上の内容を勉強されているのですが、市販でこの値段で手に入るの安過ぎない?!と驚くレベル。



モンテッソーリ教師レベルの知識を市販本で得られないだろうか?と思っている人には一読の価値ある貴重な本です!
これほどモンテッソーリ教具について写真付きで手順などが詳しくまとめられている本は恐らく他には出回ってないでしょうね。
このシリーズを一通り読むと、モンテッソーリ教育の凄さがわかると思います。
全ての活動は繋がっているんだということを実感出来たというか。教具それぞれにそんなに深い意味があったのかとか。
本当に学びが多かったです。
今まで読んできたモンテッソーリ本ってなんだったんだろう…と霞むほどに(笑)



そして、知育迷子脱出の扉が開いたのは、この本と出会ったおかげだったと思います。
※ただし、このシリーズだけを読むと「教具揃えたい!」って気持ちが高まっちゃうので、それは注意です。
読んだ当初は、私もその熱がめちゃくちゃ上がった記憶があります。



おうちモンテッソーリで教具を揃えようとすると、教具が高価過ぎて知育破産します(笑)