モンテッソーリ教育のモビールには見るモビールと触るモビールがあります。
今回は、見るモビールの吊るし方についての解説と、見るモビールに適したツールについてご紹介したいと思います。

どうやってモビールって吊るせば良いのかな?



ご家庭に合った吊るし方が見つかるようにたくさんのアイデアをご紹介します!
見るモビールの種類や吊るす時期については下の記事で紹介してますので、参考にしてください。


モンテッソーリ教育:モビールの使い方(モビールの吊るし方)


モビールは、4つのコーナーのうち『運動の場所』に吊るします。
高さ
赤ちゃんの目からの距離:30~35cm
赤ちゃんが仰向けになった状態で、目線に自然に入る高さに設置します。
近すぎると全体像を捉えられず、遠すぎると興味を失うことがあります。
モビール全体を視界に入れやすくし、追視や集中力の発達を促します。
位置
真上ではなく少し斜めずらした位置に設置
赤ちゃんが自然に顔を左右に動かしてモビールを追えるよう、体の中心から少し斜めに吊るします。
赤ちゃんの胸の上方に配置し、視線に対して45度の角度で吊るすと効果的です。
これは、赤ちゃんがモビールを快適に観察できる位置と高さであり、視覚的な刺激を最適化します。
動き
自然な揺れを重視
モンテッソーリのモビールは、風や空気の流れでゆっくり揺れるのが特徴です。モーターでの自動回転は使用しません。
変化
成長発達に合わせて高さや吊るす位置を変える
モビールの高さや吊るす位置は、赤ちゃんの成長と発達に合わせて調整することが重要です。
例えば、赤ちゃんが手を伸ばしてモビールに触れようとする場合、安全性を確保するためにモビールを高く吊るす必要があります。(触るモビール移行の合図でもある)
また、モビールの配置を変えることで、赤ちゃんがモビールを見ながら自由に手足を動かすことができ、視覚と運動の協調をサポートします。
首を左右に動かすような配置をすることにより、頭をよく動かし、首周りの筋肉を鍛えることができるので、寝返りのための体作りにもなります。



見ることよりも触ることへ興味が移ったら、見るモビールは卒業です。
モンテッソーリ教育:モビールの吊るし方アイデア
モビールの吊るし方アイデアについて
- 一般的な方法(壁に穴を開けない方法)
- 一般的な方法(壁に穴を開ける方法)
- それ以外の方法(マイナーな方法)
で紹介します。
さまざまな家庭事情で、吊るす方法は大きく変わる部分だと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。
一般的な方法(壁に穴を開けない方法)
ベビーモビールハンガー


モビールを吊るす専用のハンガーです。
モビールスタンド


モビールを吊るす専用のスタンドです。
ベビーベッドメリー用アーム
モンテッソーリ教育では基本的にベビーベッドは使わないことを推奨しているため、この方法はお勧めしません。
ですが、やむを得ず、使用する必要がある人は、ベビーベッドに固定できるタイプのものを検討するといいかもしれません。


プレイジム
プレイジムという方法もありますが、これは、ジムの大きさによっては適切ではありません。
私が探した限り、日本で購入できるプレイジムの高さは低め(45㎝前後〜56㎝前後)であり、見るモビールにはあまり適していないのです。
最低でも80㎝以上の高さが欲しいところですが、それを満たすプレイジムは日本のショップでは見つかりませんでした。
モビールの形を変形させないと、公式に近い形のモビールを吊るす場合は可動域を考えると難しいです。



見るモビールは触らないモビールという前提がありますので、プレイジムでは近すぎて危険であるため、おすすめしません。
海外から輸入されるという人には、おすすめしますが国内ではDIYでしか要件を満たすプレイジムは無いと思います。
高さは足りませんが、このような形のタイプのプレイジムを使うと、成長に合わせて、キッズハンガーラックとして使えます。
見るモビールには適しませんが、触るモビールに使うプレイジムを購入する場合は、長く使えることを考慮して買うといいかもしれないです。


キッズハンガーラックでも探してみましたが、どうしても、下の部分に余計なパーツがついているものしかなく、おすすめできませんでした。
プレイジムをDIYする


国内で手に入るプレイジムだと小さすぎるため、このような形のものをモデルにして、大きめのプレイジムを製作している海外モンテッソーリアンも多いです。
一般的な方法(壁に穴を開ける方法)
天井フック


天井のフックにそのまま吊るします。
ウォールハンギングフック(ハンガーフック)


海外モンテッソーリアンには、穴を開けるタイプの吊るし方も割と人気です。
それ以外の方法
真上に吊るすわけではないので、そこまで危険ではないと思われますが、安全性は保証されていない方法です。
必ず、目を離さないように近くで見守ってる時にモビールは吊るしてくださいね。
用途以外の使用であり、完全に個人責任となりますのでご注意ください。
スマホスタンド


スマホスタンドを利用してモビールを吊るしている人がいました。
ランタンフック


挟むところがあれば、穴を開けずにウォールフックのように使えます。
室内用鉄棒


鉄棒部分を利用して、モビールを吊るせます。将来的に、スロープや階段などがあると、1歳からの体を動かす遊びにも役立ちます。
天井に突っ張り棒


突っ張り棒式であれば、どこでも吊るせるようになります。
カーテンレール物干し






カーテンレールを利用してフックを引っ掛けると、ウォールフックのような使い方ができます。
ドアフック


ドアがあれば、フックを引っ掛けられるものですが、出入りがある場所では使えないので、あくまでも参考の情報です。
ペンダントライト(吊り下げ式ライト)にフックで引っかける
自宅にペンダントライトがある場合は、そのライトを利用してモビールを吊るすという方法もあります。
2箇所でロープを橋渡しする
ロープをくくれる2箇所で橋渡しをして、そこにもビールを吊るせるようにします。
まとめ
今回の記事では、一般的な方法以外にもたくさんの方法を紹介しました。
各家庭で吊るす方法というのは異なると思いますが、モビールスタンドやプレイジムに限らず、いろんな方法があるということをお伝えできたかと思います。
とにかく、吊るせる場所が作れたら、それでいいということですね。
落っこちないように安定した形で吊るせる場所を見つけてください。