教具やおもちゃを使わない、お家にあるものでモンテッソーリ教育は始められます。
教具やおもちゃを使わないと出来ないもののような風潮がありますが、決してそんなことはありません。
子どもの興味を知れば、家に代用できるものはたくさんあります。
むしろ、日常生活の練習については、モンテッソーリ園や教室よりも、より充実した経験を与えることができるものです。
子どもサイズに環境を整えることで、子どもが自分でできる力を最大限に引き出しますが、必ずモンテッソーリ園と同じものを使わなければならないという強迫観念は持つ必要がありません。
教具やおもちゃ集めに必死になってませんか?
子どもの観察から、夢中になれる遊びを見つけてみませんか?

娘の活動は、最初こそ、やり方を提示して「やってみる?」と誘ってみますが、それ以降は自分がやりたいタイミングでやりたいものを自主的に選んで活動しています。


・幼児教室指導員
・おもちゃコンサルタント
・知育玩具アドバイザー
・国際モンテッソーリ資格 etc.
3歳子育て中 1児の母。モンテッソーリ教育に対して最初は懐疑的だったが理論を学ぶうちに解釈が変わる。教具よりもメソッドを中心に研究。分かりやすい解説をシェアしたい。
コロコロ掃除の敏感期ってどんな感じ?


100均に売ってる長めのコロコロを使った活動です。
コロコロを見ると、ゴミを探して、コロコロしたがります。
我が家は、これを見たのが立って歩くようになってからだったので、長めのコロコロですが、短めのものでも興味を持つ子はいるかもしれません。
ただし、ある程度、ここはやっちゃダメな場所だとか、コロコロしてはダメなものが分別付いている子にデビューさせた方が安心です。
コロコロ掃除で育った力・知育効果とは?


シールに物がくっつくということの因果関係を学んだり、目と手の協応を高める活動になります。
モンテッソーリ教育でもよく使う「シール貼りの活動」をする前に、シールの原理を体感することが出来ました。
自分の手で直接ゴミを取るのではなく、物を動かして、その物でゴミを拾うので、まだ、自分の手足を思うように動かせない幼児にとって、これは高度なスキルです。
- 自分が思ったところに物を動かすこと
- ゴミを見つけるという視覚
- ゴミとそうでないものの弁別能力
これらの能力を必要とし、同時にこれらの能力を育てます。
乳幼児期の基本は、「自分が自分の身体の主人になる」です!
自分自身の身体を自分が思う通りに動かせるようになること、そして、視覚情報や聴覚情報など他の器官から取り入れた情報と的確に連携が取れるようになることです。
そうすることで、だんだんと大人の感覚に近づきます。
娘は、ゴミがくっつくのが楽しくて夢中で転がしてました。
もはや、専門職人のような手つきで、コロコロしてます。
数日もやり続けると、自分の思った通りに動かせるようになっていました。
2歳、3歳になってからも、自分が思い立った時に、コロコロして掃除してます。



コロコロの種類は色々ありますがフローリング用を選ぶのがポイントです!


カーペット用にしてしまうと、床に引っ付いて大惨事!(笑)
子どもは色んな場所でコロコロしたがるので、ここはダメだよ!と注意しても、フローリングも容赦なくコロコロしちゃいますから、予め、道具で対策しておくことが大切です。
コロコロ掃除の敏感期に伸ばしたい力・目標とは?
コロコロ掃除(粘着ローラー)に夢中になる敏感期(1歳半~3歳頃)は、「お手伝いしたい」「大人と同じことをしたい」という模倣の欲求が高まる時期です。
この時期に伸ばしたい力や育てたい力を、目標項目とともに解説します。
手首や腕のコントロール(運動機能の発達)
- コロコロを前後に動かせる
- 力加減を調整できる
コロコロ掃除は、手首をしなやかに使う動きが必要です。モンテッソーリ教育では、手や腕の動きを意識して使うことが、自立の第一歩とされています。
- 片手でコロコロを動かす練習をする
- 机の上や床など、さまざまな場所で試す
- コロコロ以外にも、雑巾で拭く・ブラシでこするなど、手首を使うお掃除遊びを取り入れる
目と手の協応(視覚と動作の連携)
- ゴミを見つけてコロコロを当てられる
- まっすぐ動かせる
「ゴミを見つける→コロコロを当てる→取れたことを確認する」という一連の動きは、目と手を連携させる力を育てます。
- 最初は「ここにゴミがあるよ」と指差しながら教える
集中力と達成感を味わう経験
- 一定時間、コロコロに夢中になれる
- 掃除が終わると満足感を感じる
コロコロ掃除は、目に見える成果が出やすいため、子どもが「自分でできた!」という成功体験を積みやすい活動です。
- 小さな範囲を決めて掃除する
- 「きれいになったね!」と結果を一緒に確認する
- 掃除が終わったらコロコロのゴミを剥がして捨てるまでやらせる
自立心とお手伝いの習慣化
- 自分でコロコロを取り出し、掃除を始める
「掃除は楽しい!」「自分でできる!」という経験を積むことで、自然とお手伝いの習慣が身につきます。
- 子どもの手が届く場所にコロコロを置く
- 「自分の食べこぼしを掃除する」ことを誘ってみる
ルール理解と責任感
- 使った後に元の場所に戻す
- ゴミを適切に処理する
掃除は「やること」だけでなく、「後始末」までが大切です。ルールを決めて繰り返すことで、責任感を育てます。
- コロコロのゴミを剥がして捨てる工程までやらせる
- 「終わったら元の場所に戻そうね」と習慣化する
コロコロ掃除の敏感期は、運動機能や集中力、自立心を育てる絶好の機会です。
大人と一緒に楽しみながら、「掃除は楽しい」「自分でできる!」というポジティブな経験を積み重ねていきましょう。