教具やおもちゃを使わない、お家にあるものでモンテッソーリ教育は始められます。
教具やおもちゃを使わないと出来ないもののような風潮がありますが、決してそんなことはありません。
子どもの興味を知れば、家に代用できるものはたくさんあります。
むしろ、日常生活の練習については、モンテッソーリ園や教室よりも、より充実した経験を与えることができるものです。
子どもサイズに環境を整えることで、子どもが自分でできる力を最大限に引き出しますが、必ずモンテッソーリ園と同じものを使わなければならないという強迫観念は持つ必要がありません。
教具やおもちゃ集めに必死になってませんか?
子どもの観察から、夢中になれる遊びを見つけてみませんか?

娘の活動は、最初こそ、やり方を提示して「やってみる?」と誘ってみますが、それ以降は自分がやりたいタイミングでやりたいものを自主的に選んで活動しています。


・幼児教室指導員
・おもちゃコンサルタント
・知育玩具アドバイザー
・国際モンテッソーリ資格 etc.
3歳子育て中 1児の母。モンテッソーリ教育に対して最初は懐疑的だったが理論を学ぶうちに解釈が変わる。教具よりもメソッドを中心に研究。分かりやすい解説をシェアしたい。
エスカレーターに乗りたがる敏感期ってどんな感じ?


エスカレーターをエンドレスに往復するという現象が起こります。
エスカレーターを見つけたらダッシュし、恐ろしいほど永遠に乗り続けます。(どんなに遠くからでも発見する)
30分〜1時間、気が済むまで無心に付き合ってたことも…。



これは1歳前後の子、誰しもが通る敏感期だと思います。
1歳から始まり3歳になる頃には落ち着きました。
3歳になってからは、エスカレーターに乗ること自体は好きなので喜んで乗りますが、必要があって乗る時だけで終われます。
エスカレーターに乗りたがる敏感期で育った力・知育効果とは?
階段が動く向きであったり、階段に乗るタイミングであったり、最初は教えなければなりませんが、敏感期を経て、十分な回数乗ると、2歳3歳あたりでどちらも自分一人で出来るようになります。
娘は、2歳のうちに一人で乗り降り出来るようになっていました。(もちろん、実際に一人では乗らせませんが、乗る能力はあるという判断です)
私たち大人にとっては当たり前のことかもしれませんが、エスカレーターに乗るというのは子どもにとって難しいことです。
エスカレーターに乗るためには、いくつかの能力が備わっていないと出来ません。
- 動く階段を見る動体視力
- 階段の動き方を感じ取るリズム感
- 自分の足を置くタイミングのはかり方
- 全身を思い通りに動かせる力
- 動くものに乗った時にバランスを取れる体幹
このような力がなければ、エスカレーターには乗れないのです。
実際に、年長さん(6歳前後)や小学生になってからもエスカレーターに乗れないという子どもさんもいるくらいです。
もちろん、上に挙げたような力が、他の活動によって育っていれば、難なく乗れるようになるかもしれません。
ですが、乳幼児期は、実際に体験を通して学ぶ時期となりますので、エスカレーターに乗るためにはエスカレーターに乗ることで学ぶのが一番です。


本人のやる気のある時に、付き合うことで十分に能力を伸ばせます。
もしも乗りたい敏感期が来たら、時間がある人は少しだけ付き合ってみるといいかもしれません。



タイミングをはかる練習をすることで、予測する力が育ちますよ。
もしも、何回も練習しても乗れない場合は、上に挙げたような必要要素の部分を強化する遊びを日常で取り入れる必要があります。
エスカレーターに乗りたがる敏感期に伸ばしたい力・目標は?
エスカレーターに乗りたがる敏感期(1歳半~3歳頃)は、「大人の動きをまねしたい」「自分でやりたい」という強い欲求が芽生える時期です。
この時期に伸ばしたい力や育てたい力を、目標項目とともに解説します。
バランス感覚と体のコントロール
- 足元を見て安全に乗る
- 動くステップの上でバランスを取る
エスカレーターは動くため、乗るときにバランスを崩しやすいです。バランス感覚を鍛え、足元を意識する練習をしましょう。
- 低い段差を昇り降りする遊びを取り入れる
- 片足立ちや平均台を歩く練習をする
- 動くおもちゃやスロープを使い、「動くものに乗る感覚」を体験する
観察力とタイミングを見極める力
- ステップの動きを見て、適切なタイミングで乗る
エスカレーターでは、動いているステップをよく見て乗る必要があります。観察力を養い、タイミングをつかむ練習をしましょう。
- 階段で「一歩ずつタイミングを合わせて上がる」練習をする
- 大人がエスカレーターに乗る様子を見せ、「次のステップが来たら乗るよ」と声をかける
自己制御力(焦らず冷静に行動する力)
- 順番を待つ
- 焦らずに乗る
エスカレーターに乗るときは、慌てずに順番を待つことが大切です。自己制御力を養うために、日常生活の中で「待つ」経験を増やしましょう。
自立心とチャレンジ精神
- 自分の力で乗ることに挑戦する
「自分でやりたい!」という気持ちを尊重しながら、無理なく挑戦できる環境を作りましょう。
- 手をつないで一緒に乗る→慣れたら手を添えて見守る
- 最初は階段で足を乗せる練習をする
- 「できた!」という成功体験を積み、自信を持たせる
危険察知能力とルール理解
- 手すりを持つ
- ふざけずに乗る
エスカレーターには危険も伴うため、安全に乗るためのルールを身につけることが重要です。
- 「エスカレーターでは歩かない」「手すりを持つ」などのルールを事前に伝える
- 「エスカレーターの外側に立つと危ないよ」と理由を説明する
- 絵本や動画で「正しいエスカレーターの乗り方」を学ぶ


エスカレーターに乗りたい敏感期は、バランス感覚や観察力、自己制御力など、さまざまな力を伸ばすチャンスです。



子どもの「やりたい!」気持ちを大切にしながら、安全に挑戦できる環境を整えてあげましょう。