娘が生後1ヶ月未満、まだまだモンテッソーリ知識が薄いレベルだった頃の話を遡りながら色々と考察して行きます。

我が家は、モンテッソーリモビールを使わずに育った家庭です。


・幼児教室指導員
・おもちゃコンサルタント
・知育玩具アドバイザー
・国際モンテッソーリ資格 etc.
3歳子育て中 1児の母。モンテッソーリ教育に対して最初は懐疑的だったが理論を学ぶうちに解釈が変わる。教具よりもメソッドを中心に研究。分かりやすい解説をシェアしたい。
出産直後と比べると子どもに対する知識がだいぶマシになった今…(娘が3歳過ぎて)そんな今だからこそ見えてくる真実があります。



モンテッソーリ教育の理論的な部分がわかって来たのは本当に最近のこと(遅ッ
とにかく新生児とは、どんな遊びをしてあげたら良いのか、おもちゃはいつからどんなものを与えたら良いのか?知育玩具の選び方がわからない…知育迷子ママは途方に暮れてしまいますよね。
保健師さんに聞いても、大したことを教えてくれず、家庭保育組である我が家は…子どもの知育の仕方をアドバイスしてくれる人がいませんでした。
助産師さんからもらってたアドバイスすら、発達に良くなかった…のもモンテッソーリ教育を学ぶうちに知り、専門家の言葉すら信じられなくなり。
例えば、おくるみでぐるぐるにする方法。



皆さんは助産師さんから教わりませんでしたか?
発達を妨げるので、できればしない方がいいです。





私と同じように新生児のお世話の仕方や0才の遊びに困ってる人を同じように迷子にはさせたくないです!
そういう人に辛い思いをしてほしくなくて、このブログを書いています。
私の失敗談があるからこそ、色々考える材料になれば良いなと思います。
初めてのおもちゃは何を与える?
初めてのおもちゃっていつから与えれば良いんだろう…生まれたばかりの赤ちゃんの遊びって何を用意してあげたらいいんだろう?
…なんて悩みながら、手足はまだ自由に動かないし、とにかく見る何かを与えるしかないよな?という答えにたどり着くと思います。
私もモビールを知らなかったわけではなかったんですが、産後のバタバタが落ち着いて、そう言えばおもちゃ!と思い出し、お古でいただいていたプーメリーがあったため、生後4週目あたりから、それを使ってみました。
一応、昼間の活動場所にベビー布団を敷いて過ごし、夜になると寝室に移動するような形がルーティンです。このルーティンのおかげで昼夜の区別が早くつき、生後3、4ヶ月あたりには夜寝たら朝まで寝るようになってたと思います。


とにかく、生まれたばかりの赤ちゃんに必要なことは秩序作りです。モビールは使っていなかったものの、その他の部分は守れていました。



ちなみに、プーメリー導入までは、ひたすら対面で語りかけをしたり触れ合い遊びをしていたと思います。


最初に与えるおもちゃとしては、『見るおもちゃ』これは正解です。
新生児はとにかく視覚を育てなければならない時期。
視覚が育たなければ、次のステップに進むことができません。
どんな教育法であれ、この時期は、見る力を育てるためのおもちゃが必要です。
写真を見ると、起きてる活動時間にも関わらず、掛布をしてしまっていました。
10月で寒そうな時期ではありますが、運動の時間には出来るだけ手足の動きを妨げるものを無くすことが必要です。
活動をする時間に布団を掛けておく必要はありませんでした。(スリーパーをかけてました)



そもそも、モビールとメリーって何がどう違うの?って感じですよね。
それについては、こちらの記事でまとめてみました。





私もメリーとモビールの違いをあまり詳しく理解してなかったこともあり、とりあえず、どっちでも良いよね?吊るして見るおもちゃだし?そんな変わんないだろと思い使ってましたね。
モンテッソーリ教師の先生曰く、メリーでもモビールでも見る力を育てられるので、結果、どっちでも大丈夫っちゃ大丈夫なそうなのです。
とにかく、何もない天井を見て、退屈になるのが良くないそうなので。
ただそれでも、我が子には、断然、モビールの方が合ってただろうなぁと、今ではそう思います。



感覚過敏な娘は、生まれた時から、他の子よりも刺激を強く受け取りやすい部分がありました。
生まれてすぐに看護師から、時折、痙攣のようなビクつきがある、と言われて、原因不明のため母子同室解除になったことがあるほど。
結局、原因も知らされず「大丈夫」ということでそのまま退院になり、ずっとモヤモヤして不安でした。
でも、子どもの発達について学ぶうちに、あれは触覚過敏によるものではないか?という答えに辿り着きました。(後に、色んな触覚過敏と思われる反応が現れたので)
げっぷ出しの背中トントンすら、びくびくと体を震わせていましたから。
娘は、とんでもなく臆病体質な子で、あらゆるものに対して怯えて、警戒心が強かったです。
時折、起きているのに、モロー反射のように手をパッと広げることがあり、てんかんだと疑ったこともありました。



が、その原因は、メリーにあったようです。
メリーの動きが早すぎて、目で追いきれず、突然視界に人形が現れるので、それに驚いていたようでした。(観察の中から後々発覚)
メリーのあの動き、大人的にはゆっくりに見えるかもしれませんが、赤ちゃんにとっては、とても早すぎるというのは、娘の反応を見ると説得力がある話。
モビールであれば、自然な空気の流れでゆったりと動きます。



モビールを使っていれば、メリーよりは怖がらせずに済んだかもしれないです。
メリーとモビールを使うのかどちらでも構いませんが、繊細な子はモビールを選ばれた方がいいと思います。
発達のサポートをしっかりしたいという人も、断然、 モンテッソーリモビールをおすすめします。



誕生直後から使用することができる1つ目の視覚モビール(ムナリモビール)おすすめです。


メリーを使ったことでの効果
追視の力が高まる
見る力が育ちました。
目で追ってるのが分かるほどに、人形の方を見ていました。
追視の力は割と早くから育っていたので、一応、メリー育ちではありますが、ちゃんと育ったようです。
手を持ち上げようとする仕草が見られる
手を持ち上げようとするけど、持ち上がらなくて踏ん張ってる様子が見られるようになりました。
変な体勢なので、これって何か身体的異常がある体勢?!って心配したりもしましたが、単に、まだ自分の身体を自由に操れない赤ちゃんが必死に自分の腕を持ち上げようとしている貴重な瞬間なだけでした。
だんだんと手足が動くようになってくる
体が時計回りに回転するほど、寝相がとても悪くなりました。
メリーをつかもうと必死にばたばたとしているうちに手足がよく動くようになりました。
おわりに
モンテッソーリ教育ではモビールを使うことが当然のような世界ですが、使わなくても、育つことは育ちます。
うちの子は使ってなかったから、もう手遅れだわ!なんて思う必要はなくて、しっかりと追視できる遊びを用意してあげてたなら、そこまでナーバスにモンテッソーリ流にしがみつかなくても大丈夫です。
発達に合わせて、赤ちゃんの欲する活動を用意してあげられていれば、ちゃんと成長します。



そもそも、マリア・モンテッソーリも子どもたちの観察の中から子どもたちの欲求を見つけ出していったのですから。使う道具ではなく、我が子を観察することが大切だと思います。


0-3歳のモンテッソーリ教育を本気で学びたい人にはこの本がおすすめです。教師養成コースでも課題図書になっているほど、濃厚なモンテッソーリ哲学が詰まっています。