赤ちゃんへのモンテッソーリ教育はどんなことを意識したら良いでしょうか?
誕生から最初の3年間について、モンテッソーリ教育視点での子どもの見守り方が学べる良書がありますよ!
モンテッソーリ教育自体に興味がなくても、初めての子育てで赤ちゃんとの向き合い方がわからなくて不安だと言う方にもおすすめです。
子育ての教科書とも言える本ですね。
題名にモンテッソーリ教育という文字が無いため、なかなかモンテッソーリ本としての認知度は高くないかもしれないです。
ですが、0〜3歳のモンテッソーリ本と言えば、1番にこの本を読むべきだと、モンテッソーリ教師は口を揃えて言うくらい、内容はかなり良質です。
『いのちのひみつ』シルバーナ・Q・モンタナーロ著
他にも教科書的な本はいくつか紹介してきましたが、今回紹介するこの本は、3歳未満に特化したモンテッソーリ教育の教科書的な存在と言えます。
モンテッソーリ教師が、本の中の引用で使うこともあるくらい。
例えば、生後6〜8週間(母子共生期)の話です。
大衆ウケがいいモンテッソーリ本だと母子共生期については1ページにも満たない内容でしか語られない印象。良くて数ページ。
ですが、この「いのちのひみつ」の中では30ページ近く割いて解説されています。
父親の役割と補助というのも、この30ページ以外で一つの章として取り上げられています。
これには驚きました。
それくらい理論の濃度が濃いです。
しかも、マリア・モンテッソーリ博士と同じく医師である方が筆者なので、医学的内容も盛り込まれて、説得力があり、惹きこまれる内容です。
衣食住、そして運動、言語、こころの育ちについても詳しく書かれており、母国語以外の言葉を学ぶことについてもモンテッソーリ式での考えがまとめられています。
モンテッソーリ式の英語(第二言語)教育を家庭でしたいと考えている人は、一読の価値ありです。
おうち英語勢必見ですね。
モンテッソーリ教育について、お仕事や教具、敏感期程度の知識しかなかった頃、教具の解説が載ってる本が欲しくてたまりませんでした。
教具が載ってる本こそ、モンテッソーリ教育を実践するのに必要なんだと信じてやまなかったからです。
初心者あるあるだと思いますが…。
のちに気づくことになりましたが、モンテッソーリ教育の本質的な部分を解説してくれる本では、大体、モンテッソーリ教具に重点は置かれてません。
教具についての解説はほぼないです。
ゆえに、教具について書いてない本って、あまり大衆ウケが良くないんでしょう。
モンテッソーリ哲学を解説してくれる良書は日本で絶滅していってる感じです。
モンテッソーリ教育の教科書的な存在であろうと、平気で絶版になってるんですよね。
古書でしか出会えません。
この本もそうなるのではないかと不安ですが、本当に後世に語り継いでほしい良書!
理論の教科書的な本をいくつか読んだ後、この本を見た感想は、他の良書ですら、子どもが生まれてから3年間のこと、ここまで詳しい解説はなかった、と言う感じです。
しかも、医学的な知識まで惜しむことなく詰め込まれてる!
0〜3歳のモンテッソーリ教育の基本的な考えを解説してくれる内容なので、モンテッソーリ教育を始める方はぜひ最初に一読していただきたい本です。
0〜3歳のモンテッソーリ教育は、この本から始めてください!